次世代型システムインテグレーターに向けた想い
私たちTDCソフトグループは1962年の創業以来、金融業や製造業、流通業、官公庁など多くのお客様に対し、システムインテグレーション(以下SI)サービスを提供して参りました。これもひとえに、お客様、株主の皆様、ビジネスパートナー様からの温かいご支援、そしてお客様のニーズに最大限の力で応えようとするTDCソフトグループ全社員によるところと考えております。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
さて、昨今のIT投資環境は、デジタルトランスフォーメーションをキーワードとし、コスト削減などの守りのIT投資から、企業の競争力強化に向けた攻めのIT投資へと変化しております。そのような環境の中、私たちTDCソフトグループは、2022年4月より中期経営計画『Shift to the Smart SI Plus』をスタートいたしました。これまでの課題解決型と呼ばれていたアプローチ方法から、お客様の潜在ニーズを先回りして捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した価値創造型の次世代型SI事業へと進化することをビジョンとして掲げております。
次世代型システムインテグレーターの実現に向けて、TDCソフトグループは様々な変革を推進しようとしております。お客様のデジタルトランスフォーメーション推進に対しては、AIやIoT、ブロックチェーン、マイクロサービスなど最新の要素技術や、エンタープライズアジャイル、DevOps、CI/CDなどの開発手法により、SIサービスの高付加価値化を追求し、お客様の価値創造ニーズに応えるサービス事業を推進いたします。そのためには、他社様とのアライアンス等によるエコシステムの構築や、SI事業に対する従来の枠組みからの脱却など、SIモデルの変革が必要だと考えております。
多様な人材によるイノベーションの創出、社内外や組織の枠組みに固執しない疎結合型のコラボレーション、適切な裁量のもと柔軟かつ迅速に行動できる自律したチームなど、これまでの固定観念を取り払い、新たなTDCソフトグループへとShiftしていきたい。次世代型システムインテグレーターに向けた思いをグループ全社員と共有し、より進化したSIサービスをお客様へお届けできるよう、今後とも邁進してまいります。
代表取締役社長 小林 裕嘉